(株)テクノアソシエーツ TOPページへ テクノアソシエーツサイトへ

TOPページへニュースへ連携提案へ注目技術&事業コラムへコラムへ

果実堂の機能性ドレッシング事業が地域資源活用プログラムに認定

[2007/12/06]

 熊本県のベンチャー企業,果実堂が展開する機能性ドレッシング事業が,中小企業地域資源活用促進法(中小企業地域資源活用プログラム)に基づく第2回目の地域産業資源活用事業計画に,2007年11月16日認定された。認定事業名は,「未利用資源である熊本産甘夏果皮を有効利用したドレッシングの開発」。
 甘夏果皮には,オーラプテンやナリンギンといったポリフェノールや食物繊維,カリウムなどの機能性成分が,果肉と比べて豊富に含まれる(図1)。その一方,利用用途が限定され,ほとんどが廃棄処分されている。果実堂は,甘夏の生産量日本一という熊本県の地の利を生かして,甘夏果皮の有効利用法を開発,甘夏ドレッシング(写真1)として製品化している。原料となる甘夏は,無農薬・低農薬栽培で有名な地元の福田農場ワイナリーから仕入れている。

図1:甘夏果汁と果皮の成分含有量の比較
甘夏果汁と果皮の成分含有量の比較


甘夏ドレッシング
写真1:甘夏ドレッシング
  今回,果実堂が認定を受けた事業では,既存のドレッシングを改良し,より天然素材の特性を生かした製品を開発する。さらにヒト試験等を通じて機能性を検証し,機能性ドレッシングとしての色彩を強くしていく。実施期間は,2007年12月から2011年度末で,これまでの経験,知見をベースに,未利用資源の活用と地域産業の活性化という観点から,事業に着手する。
 地域産業資源活用事業計画は,各地域の強みである地域資源を活用して新商品の開発等の事業を行う中期企業を支援することを目的に,経済産業省中小企業庁が2007年6月に29日に施行した。基本構想で特定された九州地区の地域資源の数は,農林水産物307件(全国2527件),鉱工業品およびその生産技術188件(同1983件),観光資源464件(同3844件)で,九州地区において認定された同事業計画は,第1回目とあわせ計32件となっている。

未利用資源の甘夏果皮を事業展開
 果実堂は,バイオベンチャーの雄として知られるトランスジェニックの創業者である井出剛氏が,2005年に設立した。有機野菜の研究,有機ベビーリーフ(発芽後間もない若葉の総称。ミネラルやビタミンなどが豊富で,サラダなどに利用される/図2)の大規模栽培,機能性食品の開発・販売等を中心に,事業展開している。特に,ベビーリーフ事業は,イオン,生協,大丸などの大手スーパーやデパートだけでなく,香港や台湾などへの輸出も本格化するなど,主力事業となっている。

図2:果実堂の有機ベビーリーフ(100g)に含まれる主な成分比較


 今回の認定を受け,同社は,健康機能や安心・安全を求める消費者,市場のニーズに合わせて,既存の甘夏ドレッシングを改良し,販路拡大を狙う。さらに,同社が展開する有機ベビーリーフ事業との連携やその他の地域資源への事業展開を図り,地域産業の活性につなげる考えを示している。
 具体的には,まず甘夏を対象に,加工法の開発や機能性の検証などを行う。同社フードサイエンス研究所が中心となって,(1)商品の改良,(2)材料の選定,を行い,「(甘夏果皮を)加工した場合の健康効果を,ヒト介入試験等を通じて検証し,甘夏ドレッシングの機能性を明らかにする」(井出氏)計画だ。
 次に,販路開拓や事業PR等を通じて,機能性ドレッシング市場を開拓していく。ドレッシングと有機ベビーリーフの有効成分の関連を検証し,栄養価,機能性が相乗効果で高まるような商品開発を目指す。「かんきつ類に含まれるナリンギンやヘスペリジンといったビタミンPは,ビタミンCの吸収率や活性を高めることが報告されている。甘夏ベースのドレッシングとベビーリーフを組み合わせれば,食品ベースでこの機序を再現することが可能になる」(井出氏)と,同社は見ている。
こうした甘夏ドレッシングの開発をモデルケースに,2011年度までには,サラダ玉ねぎやトマトといったその他の県内農産物の有 効利用方法も検討していく予定だ。機能性ドレッシングと地元野菜の健康効果を訴求し,食材の有効成分を普段の食生活の中で効率よく摂取する製品ラインアップを拡充していく。
(テクノアソシエーツ 笹木雄剛)

【お問い合せ】
株式会社 果実堂 
〒860-0804 熊本市辛島町6−7 辛島第一ビルディング
TEL: 096-320-8883 FAX: 096-320-8839


記事要点掲載先:日経BP.net


オープンイノベーション・フォーラム

オープンイノベーション静岡

トピックス
【座談会】レアアース泥の採泥・揚泥は戦略技術、焦らず段階を踏んで確実に商用化を目指す

【座談会】安定・潤沢な国産レアアースの利用に、日本の産業界は飛躍の未来を感じている

IoT、大手自動車メーカーが製造ラインに導入約60万円のシステムで不良品の発生を大幅低減

人気記事ランキング(2017年10月-12月)















オープンイノベーションコラム

オープンイノベーション・フォーラム




| 産業イノベーションHOME | 技術&事業インキュベーション・フォーラムHOME |
Copyright (c) 2005-2013 TechnoAssociates, Inc. All rights reserved.

INTERVIEW Index ブレークスルー技術Index 提案Index コラムIndex イベントIndex お問い合せ