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新形状のアスタキサンチンを供給開始,ヤマハ発動機

藻類由来のフコキサンチンも初出展――食品開発展
[2008/10/09]


 ヤマハ発動機は,10月15日から17日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「食品開発展2008」に,新形状のアスタキサンチンや微細藻類由来の新素材を出展するとともに,これらのサンプル提供を開始する。具体的には,(1)顆粒(ビーズ)状のアスタキサンチン「ピュアスタB-30」,(2)フコキサンチン,(3)βキチン,の3つを中心に出展する。サンプル提供については,展示ブースにて問い合わせを受け付ける。
 食品開発展は,食品分野の研究や開発,品質保証,製造技術担当者向けの展示会。食品の機能性と安全性情報を発信するもので,今回で19回目となる。


含有量を高めた新形状のアスタキサンチン

 海の植物である「ヘマトコッカス藻」が作り出すアスタキサンチンには,強力な抗酸化作用があることが知られている。藻類をエサとするサケやイクラ,エビ,カニなどにも含まれる。赤からオレンジ色の天然色素で,βカロチンやリコピンと同じカロテノイドの一種だ。
 ヤマハ発動機では,脳の認知機能改善作用(関連記事)や,パーキンソン病症状改善作用の可能性(関連記事),抗炎症作用(関連記事)などを確認しており,アンチエイジング素材として注目を集めている。
 今回出展する「ピュアスタB-30」は,ヘマトコッカス藻から生成された顆粒状の「ヘマトコッカス藻色素色素製剤」。従来のアスタキサンチン含有量が2%だったパウダー状のものに比べ,含有量を3%以上へと増したのが特徴だ。サプリメントなどでは,より高濃度の製品への加工が可能になる。


藻類由来のフコキサンチン

 また,同社では,「フコキサンチン」と「βキチン」を初出展する。いずれも,同社のクリーンルームに設置された装置「バイオリアクター」で培養した藻から作られており,ヘマトコッカス藻によるアスタキサンチン製剤の製造法を応用している。このため,生産効率や品質を高められる。

 フコキサンチンは,ワカメやモズクなどの褐藻類に多く含まれる黄褐色の色素成分で,カロテノイドの一種。アスタキサンチンと同様に抗酸化力が強い。中でも注目されているのは,脂肪燃焼作用。マウスにフコキサンチンを摂取させた研究では,腹部脂肪の縮小や体重の減少が確認され,抗肥満作用があることがわかっており,メタボリックシンドローム対策の素材としての利用の可能性がある。このほか,血管新生抑制作用などにより,がん細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導する,血糖値を抑えるなどの報告もある。
 これまでフコキサンチンは,ワカメやモズク,コンブなど大型藻類から抽出されていた。そのため,製造コストが高くなり,機能性素材として食品や化粧品等に応用する際のネックとなっていた。同社の研究によると,微細藻類でのフコキサンチン含有量は大型藻類の数倍。バイオリアクターによる藻類の培養では,効率的に生産できると考えられる。


植物由来なのでアレルギー表示の必要がなくなる

 キチンは,エビやカニ,昆虫など,多くの生物に含まれている多糖類。構造はセルロースに似ている。これまでその多くは,エビ,カニの外骨格から工業的に分離精製されてきた。一方,同社のβキチンは微細藻類を原料としている。植物由来なので,これまで使用できなかったエビやカニにアレルギーがある人へも提供でき,アレルギー表示の必要もなくなるという。
 キチンの機能の特徴は,水や低分子の有機化合物を包接する作用があり保湿性が高いことだ。「こうした高保湿という性質から,口紅などの化粧品への応用も考えられる。また,βキチンはキトサンに変換でき,キトサンには脂質代謝改善といった作用も報告されている」(ヤマハ発動機)という。イカから分離精製したβキチンを原料にしたキトサンを使った実験では,カニから分離精製したαキチンを原料としたキトサンと比べて,虫歯菌の増殖を抑えたというデータもある。





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