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産総研、助触媒セリアの高機能化によって、触媒コスト削減のシーズを発見
[2015/10/14]

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 国立研究開発法人産業技術総合研究所の無機機能材料研究部門は、ガソリンエンジン自動車の3元触媒の助触媒として利用されているセリア(CeO)系の機能を大幅に高めることによって、3元触媒の中核材料である白金族系レアメタルのPGMを削減できる可能性が高い研究開発シーズを見いだしたと報告した。
 この成果報告は、2015年10月13日に東京都千代田区で開催された第10回産総研レアメタルシンポジウムの中で公表されたもの。講演者は無機機能材料研究部門物質変換材料グループの多井豊グループ長である。

 同無機機能材料研究部門の前身の研究部門は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が平成20年度から27年度まで(2008年度から2015年度まで)実施した「希少金属代替省エネ材料開発プロジェクト」の中で実施された、セリウム使用量低減技術開発プロジェクトなどを通して、セリウムの機能向上などを追究してきた。その中で開発したセリア系新規軽希土材料の構造と機能の関連を追及してきた結果、CeOを約40%、Rh(ロジウム)を約40%、Pd(パラジウム)を約30%削減できる技術シーズを見いだした。ただし、「現在は粉末レベルでの実験室評価段階で、研究開発段階の技術シーズである」と、多井グループ長は説明した。

 ガソリンエンジン車に搭載する排ガス浄化装置の触媒コストの削減は、「自動車メーカーにとっては、今後も重要な開発課題になるため、産総研の無機機能材料研究部門としては、触媒コストの削減を実用化する、新たな産学管連携プロジェクトを計画したい考え」という。
 また、最近発覚したドイツのフォルクスワーゲン社によるディーゼル・エンジン搭載車の不正プログラム搭載事件によって、今後はガソリン搭載車の販売が増えるとの見通しが高まる中で、PhやPdを含む白金系レアメタルのPGMの価格高騰が予想される中で、その使用量低減策としても注目を浴びる研究開発シーズとして関心を集める可能性が高いといえる。
技術ジャーナリスト 丸山正明




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