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独自のリバース・エンジニアリング技術でバーチャル開発環境を整備
東工大発ベンチャー インターローカス インタビュー

[2008/01/25]


篠田淳一氏
インターローカス 社長
篠田淳一氏
 
 ものづくり企業にとって,自社製品の競争力を強化するには,ニーズを捉えたタイムリーな市場への投入が欠かせない。開発期間の短縮ニーズは今後も益々高まる。開発期間に大きな影響を与えるのは「試作回数」である。実機試験をバーチャルに置き換えることで,試作回数を減らすことができる。自動車業界や電機業界などではこうした動きが加速している。こうしたバーチャル開発には,試作品や現行品の実測データをCADデータに変換しCAEによる解析までスムーズに繋げて行く,リバース・エンジニアリング技術の高度化が重要である。
 東工大発ベンチャーのインターローカス(東京都目黒区)は,独自に開発してきたリバース・エンジニアリングのデータ処理技術を基に,次世代統合CAEシステムの開発を進めている企業である。同社社長である篠田淳一氏に聞いた。

 自動車をはじめとするものづくりの業界で,開発工期の短縮は非常に重要な課題です。先進的な自動車メーカーでは,10年前に凡そ25ヶ月であった開発工期を,現在半減させている,と聞いています。工期が短くなれば,それだけドライバーの嗜好や社会的ニーズをより的確に反映でき,更に開発費用を大幅に削減できます。今後もこうした流れは止まらないでしょう。開発期間の短縮には,部品データを設計から,試作,製造,下請けへの部品注文,組み立て,完成まで一環使用するProduct Data Management(PDM製品データ管理)手法の普及が大きく貢献しています。

 しかし,このPDMを徹底させていくにはまだ幾つもの課題があります。例えば,3D CADで設計した部品を試作する。この時,素材が金属であればスプリング・バック(反り返り)が起こり,100%金型通りの形状にはなりません。ここで,金型に直接手を施して設計通りの形状に修正すると,CADデータと実際の金型との間に誤差が生じます。製品・部品の実機試験の結果も机上の結果とは異なってきます。自ずと試験回数や精度にも影響が出ます。
 実測データから解析を行い,問題が有れば3D CADの設計データにフィードバックして,修正する。こうした設計と検証のスムースなイタレーションを促進する開発環境を整えることによって,試作回数,工期の削減や,PDM効果の増進が図られると考えます。

インターローカス社作成の開発フロー図
インターローカス社作成の開発フロー図

 当社では,実測データからスムーズにCADサーフェスを生成するリバース・エンジニアリングソフトと,解析に適したメッシュを生成するソフトを独自開発しています。既存の3D CADや,CAEとのツールチェーンによって,バーチャル開発環境を構築する為の支援やコンサルテーションも行っています。

 図の中の赤枠部分が当社リバース・エンジニアリング技術の領域です。当社技術の特徴はポリゴンデータの生成における自動化率を非常に高めていますので,ノイズの除去の手間を相当省けます。ポリゴンデータからCADサーフェスの生成に当たっては,独自技術により,特徴線を自動認識してサーフェスを生成することにより,CADデータの精度が向上します。ポリゴンデータから生成される解析メッシュも高い品質です。CAE解析用には,ポリゴンデータでもCADサーフェスデータからも出力可能です。(参考:インターローカス社 製品資料

 開発ツールの世界は,特に欧米を始めとする海外ベンダーが主流を占めます。同じような状況の半導体設計・開発現場では,CADツールを介して海外後発企業への技術・ノウハウが流出し,競争力の低下に繋がったと聞いています。自動車メーカー出身の技術者による国産研究というメリットも活かしつつ,国内のものづくり企業の競争力向上に少しでも貢献できれば,と考えています。

【インターローカス】製品説明資料
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