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環境関連はプラスチックや高分子材料の
リサイクル技術が相次ぐ
― NEDO成果展示会(4)
[2005/11/14]

 環境関連はプラスチックや高分子材料のリサイクル技術が相次ぐ。2005年11月15〜18日に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の主催で開かれる「NEDO技術開発機構 成果展示会」のプレゼンテーションにおける11月18日の環境関連では,廃プラスチックや架橋ポリマー(高分子)のリサイクル技術が見どころの一つになっている。このほか,海洋生物付着防止用の制御技術や,省エネルギー型の人造湖・湖沼の水質改善装置なども登場する。

各企業のリサイクル技術が続々
 日立電線は,超臨界アルコールを使った架橋ポリエチレンのリサイクル技術を開発している。この技術は,電力ケーブルの絶縁体として利用された廃シラン架橋ポリエチレンを超臨界アルコールと反応させることにより,再び電力ケーブル用絶縁材料としてリサイクルする技術である。従来,電力ケーブルの絶縁体として大量に使用されているシラン架橋ポリエチレンは,ポリエチレンの分子間の架橋結合により溶融成形が困難なことから,リサイクルが進んでいなかった。今回の技術を使うと,シラン架橋ポリエチレンを,溶融成形が可能な熱可塑性のポリエチレンに変化させることが可能である。生成したポリエチレンは,再び押出成形することが可能で,低圧の電力ケーブルの絶縁材料として十分使用可能な特性を備えていると言う。

 ブレストは早稲田大学系の研究開発型ベンチャー企業であり,廃プラスチックから燃料油をリサイクルする工程を連続化する技術を開発している。ゼオライトと呼ばれる触媒を利用し,種類の違う油成分を効率よく分離・抽出する。これにより,連続処理が可能になった。小型装置で実験に成功,大規模プラントでもリサイクル費用の削減に有望だと言う。

 前澤工業は,水質汚濁防止法で排出規制されているホウ素(B)を,工場排水などから効率よく除去できる装置を開発している。天然繊維を使ってホウ素を吸着し除去する。吸着量は従来の10倍と高い。開発した装置は,天然繊維のセルロースを使うのが特徴。ホウ素を化学的に吸着する分子をセルロースに組み込むことで高い吸着性を実現した。従来の樹脂を利用する手法よりも低コストで除去することが可能と同社は見ている。排水中のホウ素を国の排水基準より低い1ppm以下に抑えることができる。60℃以上の高温の排水を処理することも可能と言う。

 大崎総合研究所とファインセラミックスセンターは共同で,自己診断材料,非接触計測システムおよび複合材料接着技術の各要素技術を開発し,これらの要素技術を組み合わせたトータル・システムの構築を進めている。トンネルのコンクリート崩落事故など,社会基盤構造物の急速な劣化が顕在化している。このような背景から,構造体の健全性を診断するシステム技術の開発が各方面で進められているが,土木・建築分野,材料分野および計測分野などの融合が必要なことから,実用性や汎用性の高いシステム技術は確立できていないのが現状である。この状況を打破し,社会基盤構造物の安全性向上に資する技術を構築するための技術開発を大崎総研とファインセラミックスセンターが進めている。 このほか,神戸製鋼所は個気流動による廃プラスチック連続比重分別装置の開発,ぺんてるは海洋生物付着防止用の制御技術の開発,ナカシマプロペラは省エネルギー型の人造湖・湖沼の水質改善装置の開発を,それぞれ進めている。

関連技術成果が一堂に
 ここで紹介した技術を含め,NEDO技術開発機構の支援で生まれた約80の技術成果を一堂に集めた「成果展示会 2005」が11月15〜18日に東京ビッグサイトで開かれる。この展示会は,NEDO技術開発機構が実施している「実用化開発助成事業」もしくは「基盤技術研究促進事業」で支援を受けた民間企業が達成した研究成果を広く知らしめるため,NEDO技術開発機構が毎年実施している展示会である。2005年は,約80の技術成果のブース展示と,このうち23の技術成果に関する開発者自身によるプレゼンテーションを実施する予定。

 ブース展示に関しては,エネルギー関連,ライフサイエンス関連,環境関連,情報通信関連,製造技術・ナノテクノロジ・材料関連の5分野に関し,それぞれ実用化開発と基盤技術研究の両面の技術成果が示される。一方プレゼンテーションに関しては,エネルギー関連が2件,ライフサイエンス関連が3件,環境関連が7件,情報通信関連が1件,製造技術・ナノテクノロジ・材料関連が10件の合計23件のプレゼンテーションがある。

「成果展示会 2005」の事前情報はこちら

NEDO成果展示会2005公式ページへ

記事要点掲載先:産業イノベーション日経BP知財Awarenessバイオ・ヘルス・ビジネスフォーラム

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