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IP携帯端末開発の期間1/3,コスト1/5に削減
統合ソフトをWSIとTAGがライセンス販売を開始
[2006/05/09]

 IP(intellectual protocol)携帯端末の開発期間を1/3,開発コスト1/5と大幅に削減できる開発用アプリケーション・ソフトウェア・パッケージが登場した。ウェブソフト・インターナショナル(WSI)とテクノロジー・アライアンス・グループ(TAG)が,2006年4月からライセンス販売する「MAAP(Mobile Appliance Application Package:マープ)」は,ブラウザ,メーラー・ソフト,PIM(personal information manager)ソフトを統合済みである。この結果,従来のIP携帯端末の開発工程で大きな手間のかかっていた端末仕様に合わせて複数のアプリケーション・ソフトウェアを移植・統合する工程を一気に簡素化できる。WSIとTAGは今後,製品開発競争に入っているセットメーカーやIP携帯端末を軸に企業情報システムの構築を進めるシステム・インテグレータ向けにMAAPの拡販を進める計画である。

実績のあるブラウザ,メーラー,PIMをパッケージ化
 IP携帯端末は通信費が大きく削減できる利点があり,市場の急拡大とこれを生かしたビジネス展開を目論むシステム・インテグレータやIP携帯端末メーカーが開発競争を激化させている。このような競争の中で,各社共通の悩みになっているのが,個々のIP携帯端末の仕様に合わせて複数のアプリケーション・ソフトウェアを移植・統合する工程に手間がかかりすぎることだった。中でも特に手間がかかっていたのが,異なるアプリケーションを同じプラットフォーム(OS)で稼動させる統合工程である。
 今のMAAPはすでにブラウザ,メーラー,PIMという基本アプリケーションを統合パッケージ化しているので,アプリケーション同士の統合工程が不要となる。その結果,開発期間を最大で約1/3に短縮でき,開発コストについても約1/5に圧縮できる見込みである。今回,パッケージ化されたアプリケーション・ソフトはいずれも単体で各種電子機器に採用された実績がある。動作が確認済みであることに加え,運用実績を通じたトラブル解決策が準備されている。
 MAAPを構成しているそれぞれのアプリケーション・ソフトは以下の通り。ブラウザは,ウェブソフトが開発した「Esprit」。JavaScriptを搭載した組み込み用ソフトであり,マイクロプロセサやOSに依存しない特徴を持ち,LモードやPDAで広く採用されている。メーラーとPIMはいずれも,富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)製。メーラーは,ウィルコムのPHS端末などに採用されており,PIMは百貨店などで情報端末(USXクライアント端末)として活用された実績を持つ。

階層構造を採用,三つのソフトを同一階層に,ソースコードも提供
 設計上の特徴は,OS,アプリケーション,ユーザー・インタフェースが階層構造になっており,この中でブラウザ,メーラー,PIMの3つを同一階層でパッケージ化している点にある(図1)。また,ソースコードを提供する。これらのことから,ユーザーである端末メーカーなどがカスタマイズや独自開発プログラムの取り込みが容易にでき,メンテナンス性も高まっている。例えばユーザー・インタフェース部分については,WSIがソフトウェア・ユーザーに対して動作保障を行う形で,そのまま実機に実装させられるようにした。これを活用したソフィアシステムズの場合,通常は3カ月かかると言われているユーザー・インタフェースの開発を,MAAPを活用して1カ月に短縮できた。
 開発期間短縮のために,開発した実装用プログラムを実際にパソコン上で作動させるPCシミュレータも準備した(図2)。パソコン(PC)上で実装用プログラムの動作確認ができ,ユーザー・インタフェースのイメージを確かめることができる。色や形状,ボタン操作などの確認も可能である。
 また企業単位で大規模なシステム・インテグレーションが必要な場合に向けては,富士通BSCがサポートする体制になっている。これにより,端末開発環境の提供から企業情報システムの構築支援まで,トータルにサポートできる体制を整えた。

図1:階層構造図
階層構造図

図2:PC上のシミュレーター・ソフト
PC上のシミュレーター・ソフト画
記事要点掲載先:日経BP.JPTech-On!

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