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[2006/11/24]

ニュースリリース
報道関係者各位
富山工業高等専門学校

数百年間フッ素不溶出にする土壌浄化処理技術を開発
― 全日本科学機器展2006で成果を展示紹介 ―


【新規発表事項】
 独立行政法人国立高等専門学校機構・富山工業高等専門学校(富山県富山市,校長:米田政明,以下富山高専)は,フッ素化合物で汚染された土壌から,リン酸カルシウム塩とフッ素化合物との特異な反応により、数百年間フッ素を溶出させることの無い安定化した土壌へ浄化させることのできる処理技術の開発に成功しました。この技術は,富山高専が独自開発した汚染土壌の簡易モニタリング技術と組み合わせ,簡便かつ高効率な土壌浄化技術が可能となることを期待させる成果です。
 本技術は,平成18年12月1日11時より東京ビックサイトで開催される「全日本科学機器展2006」のサイエンスパークにて紹介する予定です。富山高専環境材料工学科の袋布昌幹助教授および丁子哲治教授による研究成果です。

【背 景】
 近年の産業構造の集中・整理に伴い,多くの事業用地の他用途への転用が進んでいますが,平成15年5月施行の土壌汚染対策法で規定された各種有害物質への対策の必要性が高まっています。特に,フッ素化合物の処理については効果的な技術導入が渇望されています。フッ素汚染土壌浄化処理は工業用地の転用のみならず,その他様々な用途に応用が可能で,土壌浄化事業の普及・拡大に大きく貢献するものと期待されています。

【訴求点】
 研究チームでは,虫歯予防の際に歯にフッ素を塗る時に生じる反応に着目,ある種のリン酸カルシウム塩が粒子表面にナノ表面構造を誘起し,フッ素化合物と特異な反応性を示すことを発見しました。ナノ表面構造を選択的に生成させることにも成功し,このナノ表面構造を有するリン酸カルシウムを用いて,土壌中のフッ素化合物を難溶性のフッ素アパタイト(フッ素リン灰石)として安定に固定させることに成功しました。この技術プロセスは,本年2月に特許出願中です。
 また,この手法で処理され土壌は,養生期間が1日以内と極めて短いことに加えて,条件を工夫することにより数百年にわたりフッ素を溶出させることのない状態にまで安定化できることが明らかとなりました。
 既存の吸着剤などを用いた土壌処理方法と比べ,処理プロセスが簡便かつ高度に土壌中のフッ素を固定できることができ,今後、様々な用途への応用が期待されます。

【今 後】
 現在,研究チームは土壌の汚染状況や処理効率を建設現場で簡単に評価することができる「オンサイトモニタリング技術」の開発を進めています。この技術と組み合わせて汚染土壌の浄化技術の実用化に向けた構築を進めます。
 具体的には,
大規模な処理実験の実施
処理除去剤として用いるリン酸カルシウムを主体とした機能性材料の安価な製造技術の開発
を進めていきます。処理除去剤として用いる機能性材料は、枯渇性資源であるリン酸カルシウムを主原料としており,下水処理等で発生するリン含有廃棄物から効率的に抽出して高性能な機能性材料を製造する技術開発を今後パートナーを募集して進める予定です。

●備 考
 本成果は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)産業技術研究助成事業による研究成果です。

【本件に関する問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
富山工業高等専門学校 環境材料工学科 袋布(たふ)助教授
TEL:076-493-5402(代表) FAX:076-492-3859
e-mail:tafu@toyama-nct.ac.jp URL:http://www.toyama-nct.ac.jp


【テクニカルノートはこちら】
  富山工業高等専門学校からの提案
・フッ素汚染土壌浄化処理に用いるリン酸カルシウム除去剤の製造技術開発に関する共同開発の提案 [2006年11月27日]
【関連記事はこちら】
  ・フッ素で汚染された土壌を1日で規制値以下に [2007年01月31日]

記事要点掲載先:Tech-On!

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