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高効率冷間縮径ロール成形法による,安価な多重管製造技術を開発
多重管の幅広い用途開発に期待

[2007/01/12]

 丸管から冷間ロール成形加工により他の形に再成形し,角管その他各種の異形管を製造している中山工業株式会社(本社:愛知県刈谷市)は,前工程や後工程を必要とせず,安価で冷間の状態で製造できる,二重管や多重管の製造技術を開発した。

安価に小ロット対応できるのが強み
 これまで多重管を製造・加工する際には,高炉メーカーが大型の設備を用い,大口顧客向けに大量生産することで対応するか,あるいは2次加工のリロール・メーカーが,素管に板状の外管を巻きつけて溶接するなどの方法を行ってきたが,それぞれに課題があった。
 例えば,高炉メーカーからの提供は,パイプ径や材質などスタンダード品に限定され,大量の発注が必須条件であった。一方,リロール・メーカーから提供される溶接を用いた二重管などは,小口にも対応できる半面,前工程や後工程が伴い,結果として費用が高くなる傾向があった。

 中山工業による,この冷間ロール成形法を用いると,パイプの一部のみならず,全長に亘って多重管の製造が可能となり,多重部は鉄に限らず,アルミや樹脂といった異質材を始め,熱伝導性の異なる材料の組合せなどにも用いることができる。主な事例として,熱交換用の配管,外管を高価なステンレス,内管を安価な鋼管といった景観材にも適用される。

縮径ロール成形としても優れている
 本技術は同時に丸管を素管として,1パス1工程で径を25%縮径することもできるため,縮径を対象とした用途にも対応している。従来の冷間引き抜きと比べても優れている。
 中山工業がターゲットとしている市場は,自動車や建築物向けの構造体としての使用と,油圧を始めとした流体物質向けである配管用途の両方の市場を対象としている。
 本技術を用いることにより,全長に亘る多重管はもとより,一部肉厚強化のための多重管,異種材を接合した多重管,すべての形状にも対応できるため,角形状を始めとした,異形形状の多重管を製造できる。


図1:各種の形状や材質の異なる多重管の例
各種の形状や材質の異なる多重管の例

パートナーとの共同プロジェクトによる用途開発も募集
 中山工業では,各種の用途向けにユーザーとの共同開発も積極的に働きかけており,無償による試作パイプのサンプル提供もしており,現在ユーザーおよびパートナー企業を募っている。
 製品の適用範囲はФ10〜Ф400mm,肉厚は0.8〜20mm程度まで対応。

 丸・角・異形管など多様なニーズに対応している結果,図2,図3に見られるような製品バリエーションは無限である。従来,必要とするパイプをカタログから探すといった制約に とらわれず,冷間のロール成形による特徴を生かした,“小ロッドで必要な分だけ”といった注文も可能となる。中山工業では,この冷間ロール成形機を用い,これまでなかった多重管市場を開拓していく予定。

図2:実際の製造された多重管の事例
図3:「丸」・「角」・「異形」管の製造事例
実際の製造された多重管の事例
「丸」・「角」・「異形」管の製造事例



【ニュースリリースはこちら】
  ・冷間縮径ロール成形法による高機能管の試作を中山工業株式会社が開始 2007年までに量産化を目指 [2006年12月25日]
  【テクニカルノートはこちら】
    中山工業株式会社からの提案
・「冷間縮径ロール成形法」による多重管に関する意見交換や共同研究開発の提案



記事要点掲載先:日経BPTech-On!

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