(株)テクノアソシエーツ TOPページへ テクノアソシエーツサイトへ

TOPページへニュースへ連携提案へ注目技術&事業コラムへコラムへ


[2007/01/25]

ニュースリリース
報道関係者各位
独立行政法人産業技術総合研究所


AEセンサの800℃での動作を確認
−高温で稼動する機器・設備の不具合監視に可能性−


【新規発表事項】
 独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)実環境計測・診断研究ラボ(佐賀県鳥栖市,ラボ長:坂本満)は,窒化アルミニウム(AlN)薄膜圧電体を検出素子とするAE(アコースティック・エミッション)センサを試作し,800℃での動作を確認しました。AEは材料の変形や破壊に起因して発生するため,この高温用AEセンサをプラントや機械設備などの高温部に設置することで,高温環境に曝されている材料の破壊に起因する異常を早期に認識できるようになる可能性があります。

【背景】
 企業にとって,産業設備の経年劣化やそれら設備を熟知した技術者の減少は,製造現場での安心・安全の確保や適切な設備運用を実現する上でのリスクとして認識されつつあります。AEセンサは,材料の変形や破壊に起因して発生する弾性波を検出できるため,例えば,構造体に発生する動的損傷の位置評定,製造工程中の機器や製品に発生する不具合や欠陥などの検知に利用することができます。したがって,設備に起きる異常の兆しを検出するためのモニタリング技術にAEセンサを利用し,より高度な設備診断技術を構築することにより,重大事故の発生防止,保守および運用の効率化につながることが期待されます。特に,高温などのより厳しい製造環境を有する企業にはとりわけ有益な技術になると考えられますが,AEセンサに用いられている圧電素子の耐熱温度が低いため,実際には高温での利用が制限されるという課題がありました。

【訴求点】
 産総研では,耐熱性に優れ,また結晶配向性を高めることにより圧電機能を発現するAlN薄膜の成膜技術について多くの成果をあげており,今回,このAlN薄膜圧電体をAE信号の検出子に利用し,また周辺技術にも800℃での使用に耐えうる耐熱化材料技術を用いることにより高温用AEセンサを試作しました。その結果,800℃の高温の環境下(電気炉内)に設置したこの高温用AEセンサで,金属棒を介して電気炉外から伝播させた弾性波を検出することに成功しました。これまでの圧電素子を用いた同様の圧電型AEセンサの耐熱温度が最高540℃,最近注目されている光ファイバAEセンサの耐熱温度が600℃であることから,これらと比較しても格段に優れた耐熱性が得られており,AEセンサの著しい耐熱温度の向上が見込まれます。

【今後】
 異常の兆しを検出するためのモニタリング技術に用いるためには耐久性が不可欠ですので,試作センサを用いた耐久性評価試験を実施しつつ,高温用センサの具体的な利用技術の開発を進めていきます。

【備考】
 本成果は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)産業技術研究助成事業による研究成果です。

【本件に関するお問い合わせ】
独立行政法人産業技術総合研究所 実環境計測・診断研究ラボ 主任研究員 田原竜夫
TEL:0942-81-3679 FAX:0942-81-3698
e-mail:tabaru@ni.aist.go.jp
URL:http://unit.aist.go.jp/on-site/

【テクニカルノートはこちら】
  ・高温でのAEセンシング技術の開発を加速するための共同開発の提案 [2007年01月26日]




オープンイノベーション・フォーラム

オープンイノベーション静岡

トピックス
パナソニックの住宅関連事業を支える耐酸被覆鋼板、接着技術や樹脂コーティング法に独自ノウハウ

【座談会】レアアース泥の採泥・揚泥は戦略技術、焦らず段階を踏んで確実に商用化を目指す

IoT、大手自動車メーカーが製造ラインに導入約60万円のシステムで不良品の発生を大幅低減

人気記事ランキング(2018年8月)










オープンイノベーションコラム

オープンイノベーション・フォーラム




| 産業イノベーションHOME | 技術&事業インキュベーション・フォーラムHOME |
Copyright (c) 2005-2013 TechnoAssociates, Inc. All rights reserved.

INTERVIEW Index ブレークスルー技術Index 提案Index コラムIndex イベントIndex お問い合せ