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岡山大学 工学部

岡山大学工学部からの提案
廃棄物の乾式素材分離回収技術の実用化に向けた産学連携体制構築の提案


 廃棄物リサイクルの観点から,様々なものの混合物である廃棄物を各素材に分離可能な技術が求められている。岡山大学工学部では,従来の液体を用いた湿式比重分離法の代替技術として,固気流動層の液体に類似した性質を利用した乾式比重分離技術と連続分離回収装置を永田エンジニアリング鰍ニの連携の下で開発した。そこで,本技術の実用化に向けて,産学連携体制を構築し,連携企業が取り扱う廃棄物の分離試験と技術改良を行うと共に,本技術の経済性評価の実施を提案する。

●技術ニーズ
 環境問題に対する関心から,廃棄物リサイクルが社会からの要望に留まらず,国を挙げての政策となっている。廃棄物はプラスチックや金属など様々な素材からなる混合物であり,リサイクルのためには各素材に分離する必要がある。分離技術として,液体を用いた湿式比重分離法が幅広く利用されているが,1)廃液処理や分離後の乾燥工程が必要,2)装置からの液漏れ,3)比重調整剤のコスト高,4)寒冷地や水資源の乏しい場所では利用が困難などの問題を抱えており,代替技術として乾式分離法の開発が求められている。
 一方,原油埋蔵量の限界と原油価格の高騰により,代替エネルギー源の開発・確保が現在推進されている。熱源としてサーマルリサイクルが可能な廃プラスチックに対する注目が近未来的に加速すると予想されるが,同時に廃プラスチックを燃焼する際に燃焼炉の腐食などを抑制する目的で,廃プラスチック中に混在している,塩素含有プラスチックの分離除去が求められている。

●研究テーマ/技術成果
 湿式比重分離法の代替技術として,固気流動層の液体に類似した性質を利用した乾式比重分離法技術および実用化を想定した連続分離回収装置を永田エンジニアリング(株)との連携の下で開発した。

●特 徴
1. 湿式比重分離法が抱える諸問題がなく,特にランニングコストの面で大幅な低減を実現。
2. 比重差0.2の混合物体を連続分離回収可能。
3. 固気流動層の見掛け比重を0.4〜4.0の範囲で制御でき,種々の比重を持つ廃棄物処理に対応可能。
4. 濡れない粉体を流動化媒体として用いることで,湿潤廃棄物処理に対応可能。
5. 廃プラスチックと銅線などの非鉄金属を純度および回収率が共に90%以上の精度で分離回収可能。
6. 廃プラスチック中の塩素含有割合を1wt%以下に低減可能。


●実用化に向けた課題
1. 連続分離回収装置のロングラン試験に基づき,高耐久性を持ちメンテナンスが低頻度の装置の設計開発
2. 多種多様な廃棄物の分離回収試験。
3. 廃棄物処理ビジネスにおいて最も障壁となる経済性の評価。


●今回の提案内容
 上記の課題克服を目的とし,本技術を実用化するための産学連携体制を構築する。
 具体的な対象先として,リサイクル企業および自動車メーカーや家電メーカーなどが考えられる。

●論文/特許実績
化学工学論文集, 32(2), 115-121, 2006
粉体工学会誌, 43(4), 260-269, 2006
特許取得:4本,出願中:1本


●備 考
 本成果は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)産業技術研究助成事業による研究成果です。

【本件に関する問い合わせ先】
岡山大学 工学部 物質応用化学科   押谷 潤 助教授
TEL&FAX:086-251-8086
e-mail:oshitani@cc.okayama-u.ac.jp

【ニュースリリースはこちら】
  ・廃棄物リサイクルに向けた乾式比重分離回収技術の開発に成功 乾燥工程や廃液処理が不要となる,ランニングコスト低減化を実現 [2007年01月12日]
  【関連記事】
    ・砂や粉体を流動化させた、乾式の比重分離技術を開発 家電・自動車向け廃棄物リサイクルの高効率化に期待 [2007年01月25日]




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